CROSS†CHANNEL

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ブランド FlyingShine
発売日 2003年9月26日
ジャンル 学園青春ADV
原画 松竜
シナリオ 田中ロミオ
音楽 Funczion SOUNDS
ムービー

シナリオ

一見、普通の学園者に見えるがSF。
舞台設定と人物設定の調和がうまかった。
しかもストーリーやキャラが重かった!!!
量は長くもなく短くもなく、ちょうどいい。
泣きではなく、過程を経ての話の締めにしんみりした。
人というものを考えされられる物語だった。
タイトルにここまで意味があるのは珍しい。
何を書いてもネタバレになりそうなので詳しくは下で。

テキスト

物語の関係上の難しい話も出てくるが、
SFに慣れてれば特に問題なく読める。
いろいろ考えさせられる名言もあった。
ギャグはつまらなくはないが、笑えるかと言われるとう〜ん……おもしろいところもあるってところ。

グラフィック

作風には合っているが、塗りがちょっと弱いな。
ラフのほうが好きだね、ねこにゃんと似たような性質だな。
枚数はシナリオの長さを考えれば適当。
カットインがそこそこあるので多めに見えるかな。
イベントCGよりカットインのほうが好きだったり。
背景は普通。
枚数は行動範囲が狭いので少ない。

立ち絵

立ち絵は、表情差分が少ない。
服装差分も私服がないので少ない。

音楽

危機感を煽るBGMはよかった。
他は特に印象に残らなかった。
最後に歌曲もあるが微妙。

操作性

スキップ速い部類。
セーブスロット100個。
ロード時バックログ生きてる。
バックログ短め。
オートセーブあるが、直前の話の節目をオートクイックセーブしてるだけ。
総じてなかなかいいほう。
だが既読のスキップの判定が甘い。
テキスト単位で判定してなくて、節単位で判定してるようで、
選択肢で分かれても既読判定されてないところがあった。
構成上仕方ないが、回想部分が同じ文章で長いくせに、既読判定がないのもめんどくさかった。

ムービー

EDムービーはスタッフロールのためのものに作ったレベルのもの。
深読みすればだれもいない教室とアンテナを描いて、
今のこの世界の現状を想像させようとしてるとか。
デモムービーはそこそこよかったね。
タイトルロゴのところまではかなり良かった。
曲調が明るくなってキャラ紹介やイベントCG出しまくるところは、
よくある普通のエロゲムービーになって残念。

↓↓↓↓↓↓ 以下ネタバレあり ↓↓↓↓↓↓

総評

優秀賞とかではなく、特別賞って感じ。
SF好きで考察好きだったらおすすめ一作♪

一般的な感動とは違い、終わった後の感慨を覚える。
人そのもの、人との繋がり、群と個など、いろいろ考えさせられた。
自らを律するために、考えうる限りの最善を選んだ男の物語ってとこか。
エロゲというよりも、一種の読み物に近い。
だがループを実感させるためには絵と音楽があるゲームという媒体は相応しいのだろう。
重度不適合者隔離施設・群青学院という舞台に、ループと多世界解釈を混ぜたことにより、なんとも奇妙なバランスの物語となっている。
舞台装置だけを見てみると、ひぐらしに似ている。
パラレルワールドやタイムリープ、エヴェレットの多世界解釈など出てきて、こんがらがったりしたが、細かい謎はVFB読んで自分なりには解決したので、そこはまぁ良し。
VFBのCROSS†’CHANNELはどうも布石や謎が残ると思っている人は、絶対読んだほうがいいぞ!

忘れそうなので個人的メモとしてB世界についての自論。
B世界は既にあった世界、B世界では「CROSS†’CHANNEL」であったように、神隠しが起きていて太一Bが狂気に見舞われた。A世界とB世界が交差していて、A世界の太一AがB世界を観測したことにより、A世界の太一達はB世界に転送された。
B世界の行く末は消滅だったが、太一Bが死ぬ間際に望んだやり直しがループ現象を起こし、消滅までの短い時間をループし続けることにより、世界自体を騙す。
もしループが分解・再構築なのだとしたら、世界が向かう方向をY軸(X軸でもよい)とすると、Y軸ではなくZ軸上に再構築させれば過去もあり繰り返しも可能ではないかと。世界は消滅(Y軸)へ向かおうとしているが、ループにより(Z軸に進みY軸は1週間を繰り返す)まだ消滅するときではないと錯覚させる。
「黒須ちゃん、寝る」で、太一Aが全員送還し終え人になったことにより、太一Bの望みが叶えられループが終わり、世界がもとのZ軸座標のY軸に進み消滅していく。消えるにあたり異分子である太一Aが弾き出されA世界に送還される前に、太一Bに惨殺されたB世界のみんな(霊だったり幻だったりどちらでもいいが)がお別れを言いに来た。
平行世界のあり方や、時間軸に無理が多々あるけど、B世界の現象自体SFだし、両世界の時間は必ずしも一致してないので、そのへんはなぁなぁで。